低コストのバランス型投信

 低コストのバランス型投信を構成する個々の投信やETFはいずれも、様々な指数に連動するインデックス(指数連動)型投信というものです。一方で市場平均を上回る運用を目指す(実際には下回ることも多いのですが)のがアクティブ型投信。アクティブ型なら、国内株式型の平均でコスト(保有期間中ずっとかかる信託報酬)は約1.5%。外国株式などで運用する投資信託の場合、年2%近い商品が主流になっています。 外貨預金  インデックス型投信がアクティブ型に比べてコストが低い理由はシンプルです。要は、投資先銘柄の絞り込みに調査費用がかかるかどうか。アクティブ型は市場平均を上回る運用成績を目指している関係上、有望銘柄を厳選する必要があり、調査費がかさみがちです。一方、インデックス型は込み入った調査を要しないので、その部分のコストは省かれていて、主に事務的な経費に抑えられています。 ETF くりっく365  もちろんアクティブ型投信が、コストのデメリットを上回る成績を上げているのならそちらを選ぶ選択肢もあります。中には素晴らしい投信もあるのですが、残念ながらアクティブ型投信の多くは、長期の運用では市場平均に負けるという様々なデータが国内外で出されています。例えば米投信会社バンガードの調査では、国際的に広く分散投資する株式ファンド859本の2007年まで10年間の成績を調べたところ、60%にあたる513本が市場平均を下回っていました。  コスト面では魅力的に映る金融商品は、金融機関の店頭では推奨してもらいにくい傾向があります。なぜでしょう。それは売り手側の金融機関にとって、販売するメリットが薄いからです。資産運用コストを抑えるには、販売経費も削る必要があります。結果的に取り扱い金融機関には実入りが薄くなりがちで、うまみの多い他商品の陰に追いやられてしまうのです。要するに、金融機関が売りたがらない商品にこそ、買い手側のメリットが隠れていることになります。 大手金融機関が鳴り物入りで売り出す商品に比べると、低コスト型商品は広告を目にする機会も少なくなりがちです。コストに跳ね返る宣伝費を抑えているので、自社サイトだけでの募集をメーン販路とする商品もあるほどです。こうした商品を探し出すのにはいささか手間がかかるかも知れませんが、10年、20年先のリターンにもろに反映すると思えば、一時の面倒は買ってでもする価値があるように思えます。